プログラミングって役立つの?現役ロボットエンジニアに直撃‼
プログラミング教育が小学校で必修化されてから4年。小学生のうちからプログラミングを学ぶことは、将来どのように役立つのでしょうか。その疑問に対するヒントは、現役のエンジニアに聞くことで、見つかるかもしれません。
そこで、ゼロワングランドスラムの冠協賛社である、ヤマハ発動機株式会社のロボティクス事業部で、ロボットエンジニアとして、日々プログラミングをお仕事に使われている渡邉大雅さんに、お話を伺いました。
プログラミングとの出会い
―プログラミングを始めたきっかけは?
大学生のときに「ロボコン(ロボットコンテスト)」にハマったことがきっかけです。
―子どものころは、どんな遊びや趣味が好きでしたか?
レゴブロックが好きでした。それから、幼稚園のころから、父のPCを借りてゲームをしていました。
―プログラミングを始めたときに感じた、面白さや難しさを教えてください。
思ったとおりではなく、書いたとおりに動くところに面白さを感じました。同時に、そこが難しいところだと思います。
現在のお仕事について
―普段のお仕事では、どんなプログラミングを使っていますか?
既存のプログラムがうまく動作していないとき、その原因を調べて改善することや、原因を調べるツールを自分でつくったりしています。
―プログラミングスキルが日常の中で役に立った経験は?
何かモノがうまく動かないとき、何が原因なのか想像できることが増えたと思います。
―仕事をしていて、やりがいを感じる瞬間は?
最初はできないと思ったことが実現できたときです。
ゼロワングランドスラム2024 2回戦のワークショップの様子
プログラミングの可能性
―プログラミングスキルが身につくことで、どんないいことがありますか?
普段使っているソフトや機器を、自分なりに使いやすくカスタムできるので、それはすごく便利です。また、ソフトによってはプログラミングコードが公開されているので、裏側でどのように動いているのかがわかって、楽しいです。
―AIが進化する中で、プログラミングスキルはどうなっていくと思いますか?
これから先、AIがコードを出力することが多くなってくるでしょう。そのAIが正しく出力しているかを見極めるためには、他の人のコードを読むというスキルが必要になると思うので、プログラミングスキルは、より重要になると思います。
子どもたちへのメッセージ
ゼロワングランドスラム2024 2回戦のワークショップの様子
―プログラミングを学ぶうえでのアドバイスは?
メモを取るクセが大事です。何をしているかではなく、どうしてこのコードが必要なのか、その理由をメモすることが重要だと思います。なぜなら、将来の自分はコードの動作がわかっても、どうして書いたのか忘れてしまうからです。
―プログラミングスキルが上達するコツは?
自分で調べて考えるクセをつけてほしいです。大概のことは世界中の誰かがすでにやっているか、似たようなことをしています。その人のコードを読んで、理解することで、プログラミングがグッと上達すると思います。
企業紹介
― ヤマハ発動機株式会社
ヤマハ発動機は、「感動創造企業」を企業目的に、バイクや電動アシスト自転車などの「ランドモビリティ事業」、船のエンジンやボートなどの「マリン事業」、そして産業用ロボットやドローンなどの「ロボティクス事業」を通じて、世界の人々の喜びや驚き、高揚感、そして幸福感の実現を目指しています。