ゼログラ<01 GRANDSLAM>

2023年度大会レポート

池袋・サンシャインシティで行われた小学生プログラマーたちの頂上決戦!
「ゼログラ」第3回大会決勝戦の熱気溢れる模様を完全レポート!!

2024年12月8日(日)に、日本一の小学生プログラミング界の頂点を決める「全国小学生プログラミング大会 ゼロワングランドスラム」、通称「ゼログラ」の第3回大会が開催されました。

会場となったのは、池袋・サンシャインシティ 噴水広場(東京都豊島区)。多くの観客が見守る中、12名の小学生プログラマーたちが、ハイレベルな熱い戦いをくり広げました。

今大会は、日本全国の小学生プログラマー約1500人が参加。まずWEB予選と1回戦がオンラインで行われ、勝ち抜いた選手たちが3人1組のチームを組み、東日本ブロック、中日本ブロック、西日本ブロックの3ブロックに分かれて行われた2回戦に挑戦。見事勝ち抜いた東日本エリア代表の2チームと、中日本エリア・西日本エリアの代表の各1チーム、合計4チームが、決勝へと進出しました。

会場には観戦に訪れた各チームの応援団だけでなく、買い物に訪れた通りすがりの人々も数多く足を止めて、小学生の選手たちが見せる高度なプログラミングバトルを見守りました。

各エリアのハイレベルな予選を勝ち抜いた
4チーム12名の小学生プログラマーたちが頂点を目指す!!

ステージに現れた選手たちは、小学1年生から小学6年生まで、年齢もさまざま。どの選手も多少の緊張の色を見せながらも、これからの戦いへの決意を秘めた、充実の表情を見せていました。各地区の予選を勝ち抜いて決勝大会に駒を進めた4チーム・12名の出場選手たちは、以下の通りです。

関東エリア代表:チーム風林火山
星野智紀選手<小学1年生:東京>(左)、瀬川創太選手<小学5年生:神奈川>(中央)、岡島宏之介選手<小学5年生:東京>(右)

「ゼログラ」史上最年少の出場となった1年生選手を擁する、フレッシュなチームです。

 

関東エリア代表:TEAM F(e)ast
山河新選手<小学3年生:東京>(左)、高塚慶太選手<小学4年生:東京>(中央)、川野煌真選手<小学6年生:群馬>(右)

競争の激しかった東日本ブロック予選を通過した実力派チームです。

 

中部エリア代表:チームデジタルバナナ
松村洸希選手<小学6年生:愛知>(左)、山田結月選手<小学3年生:静岡>(中央)、加茂惇裕選手<小学6年生:静岡>(右)

今大会から新設された、中日本ブロック大会を勝ち抜いたチーム。松村選手は2年連続の決勝大会進出になります。

 

九州・沖縄エリア代表:Blue Nexus
泉屋光希選手<小学5年生:長崎県>(左)、沢津橋勇汰選手<小学6年生:福岡県>(中央)、新宅陽馬選手<小学6年生:佐賀県>(右)

昨年の第2回大会で優勝チームを輩出した九州・沖縄エリアからの出場。沢津橋選手は予選のデバッグ競技で記録的な成績を残しました。

 

決勝大会のステージでは、テレビ東京の古旗笑佳アナウンサーが司会進行を担当。実況を務めたのは、フリーアナウンサーの田口尚平さん。さらに、ゼログラ応援スペシャルサポーターの「東京ホテイソン」の2人も登場しました。

 

また、タレントとしても活躍するソフトウェアエンジニアの池澤あやかさんが、スペシャル審査員として登場。他に、ヤマハ発動機の福川義章さん、Cygamesの星野健一さんが審査員を務めました。

選手たちが作り上げたロボットが
フィールドを縦横無尽に駆けめぐる
「ロボット競技」! 
手に汗握る展開の連続に会場も大興奮!!

決勝大会の1種目目は、ロボット競技「スクランブルバトル」。選手たちが自ら組んだプログラムによって動く自律型のロボットを使って、2チームずつの対戦形式で行われます。

フィールドに配置された各チーム12個のブロックを、それぞれ点数の異なるポケットに入れてポイントを獲得し合い、試合時間内に多くのポイントを稼いだチームの勝利となります。

 

フィールドは対戦する2チームのエリアに分かれています。各エリアには12個のブロックが配置され、それをロボットでフィールド内のポケットに入れて、ポイントを獲得していきます。12個のブロックの中には1個だけ相手チームのブロックが混ざっており、それをポケットに入れてしまうと相手チームのポイントとなってしまうので、注意が必要でした。

 

ポケットには、自チームだけがアクセスできる「サイドポケット」と、2つのエリアの境目にあり両チームがブロックを入れられる「センターポケット」の2種類があります。ブロックをサイドポケットに入れると3ポイント、センターポケットに入れると10ポイント獲得できます。

また、センターポケットに最大3個のブロックが入る深さがあり、最終的に最も上に落としたブロックのチームがポイントを獲得できます。つまり、最初にブロックを落としても、あとから相手チームがブロックを落とすと、得点を奪われてしまうのです。

試合は5分間。1試合に4回だけ、選手がロボットをスタート位置に戻すリスタートが行えます。ただし、リスタートのたびに2ポイントの減点となります。また、この時に選手がフィールド内のブロックに触ってしまったり、動かしてしまったりした場合も、減点となります。

 

出場選手たちは、大会当日の午前中にフィールドを初めて確認。それから自分たちの戦略に合わせてロボットの動きのプログラムを組み、試合へと挑みました。スピードを活かして一気にポイントゲットを目指すのか、慎重に動かして、確実にポイントを獲得するのか、各チームの戦略も注目となります。

ステージには、ロボット競技の開発者でもある、e-Craftの額田一利さんが解説者として登場。選手たちによる10分間の最終調整の後、いよいよロボットバトルのスタートとなりました。

“操作できない”自律型ロボットたちの真剣勝負!
勝利をつかむ戦略も飛び出す!!

第1試合
関東エリア代表:TEAM F(e)ast VS 中部エリア代表:チームデジタルバナナ


TEAM F(e)astの山河新選手は、試合前のインタビューで「家でたくさん練習してきたので、負けるわけにはいかない。ロボットでブロックを1個ずつ押して丁寧に運びたい」とコメント。

一方、チームデジタルバナナの加茂惇裕選手は「できる限りのことはしたので、がんばりたい。ロボットのアームを可動させてブロックを挟んで移動させたい」とコメントしました。

最初にポイントをゲットしたのはチームデジタルバナナ。アームでブロックを丁寧に挟み、サイドポケットとセンターポケットにブロックを1個ずつ落としました。

対するTEAM F(e)astは、素早い動きでフィールドを駆け回り、センターポケットにブロックを落として10ポイントをゲット。さらにチームデジタルバナナがブロックを落としたセンターポケットに自チームのブロックを入れて、相手のポイントを奪うファインプレーを見せました。

チームデジタルバナナも、着実にサイドポケットにブロック入れて反撃しますが、最終結果はTEAM F(e)astが22ポイント、チームデジタルバナナが-2ポイントという結果となり、TEAM F(e)astの勝利となりました。

 

第2試合
九州・沖縄エリア代表:Blue Nexus VS 関東エリア代表:チーム風林火山


Blue Nexusの泉屋光希選手は、試合前のインタビューで「チームの3人で協力して組んだプログラムなので、上手くいってほしい。ロボットはブロック2個挟める、大きなアームが特徴」とコメントしました。

一方、チーム風林火山の星野智紀選手は「相手と本番で対戦するのは、少し緊張します。アームでブロックを弾き飛ばすロボットを作ってきました」とコメントしました。

第2試合は、序盤から両チームがセンターポケットにブロックを落とし、ポイントをゲット。チーム風林火山はさらに追加でセンターポケットにブロックを落とし、対するBlue Nexusもサイドポケットに連続でブロックを落とすなど一進一退の熱い戦いを見せました。

最終結果はBlue Nexusが8ポイント、チーム風林火山が15ポイントとなり、チーム風林火山の勝利となりました。

 

3位決定戦
チームデジタルバナナ VS Blue Nexus


Blue Nexusは、試合開始直後にセンターポケットにブロックを一気に落とすという作戦が成功し、対するチームデジタルバナナは、着実にサイドポケットへブロックを落として対抗し、接戦となります。

しかし、中盤にBlue Nexusのロボットが、相手のブロックをセンターポケットへ落としてしまい、チームデジタルバナナがリード。結局このポイントが決め手となり、最終結果はBlue Nexusが8ポイント、チームデジタルバナナが20ポイントで、チームデジタルバナナが勝利しました。

 

決勝戦 TEAM F(e)ast VS チーム風林火山

第1試合と第2試合の勝者がぶつかる、頂上決戦がついにスタート。TEAM F(e)astは、素早い動きでブロックをセンターポケットに落とす一方で、チーム風林火山は確実にサイドポケットにブロックを落とすという、対照的な形で試合がスタートしました。

その後、両チームがセンターポケットにそれぞれブロックを落とし、勝負は白熱の展開に。ここでTEAM F(e)astの山河新選手が、抜群のリスタートを行います。

ロボットが真っ直ぐ進むとブロックをセンターポケットに落とせる――その角度へ狙い澄ましてリスタートし、2連続でブロックをセンターポケットに落とすという超ファインプレーを見せました。

終盤、チーム風林火山もセンターポケットに1つブロックを落とし、逆転まであと一歩まで詰め寄ります。
最後のトライではギリギリでセンターポケットにブロックを押し込むものの、落下したのはタイムアップのブザーが鳴った直後。

最終結果はTEAM F(e)astが12ポイント、チーム風林火山が5ポイントとなり、TEAM F(e)astが見事勝利しました。


試合後のインタビューで、チーム風林火山の星野智紀選手は「もう少し早くリスタートしておけばよかった」と悔しい表情を見せていましたが、最年少の小学1年生ながら、素晴らしい活躍を見せてくれました。

TEAM F(e)astの山河新選手は「みんなで考えたリスタート作戦が大成功でした」と、チームワークの勝利を強調しました。

ロボット競技「スクランブルバトル」の結果

1位:TEAM F(e)ast
2位:チーム風林火山
3位:チームデジタルバナナ
4位:Blue Nexus

この競技の難しいところは、ロボットをコントローラーなどで操作するのではなく、事前に組み込んだプログラムで動かすというところ。目まぐるしく変化するフィールドの情報に対応するのは至難の業ですが、出場した小学生プログラマーたちは、高度なプログラムと判断力で、見事にロボットを動かし、白熱した試合を展開しました。

解説の額田さんや審査員たちも、選手たちが見せたプログラミング技術や戦略性の高さ、勝利への闘志に、賞賛の声をあげ、全チームの見事な戦いを称えていました。

競技の幕間にスペシャルステージ&ライブが開催!

ロボット競技「スクランブルバトル」終了後に、ゼロワングランドスラムの冠協賛社であるヤマハ発動機×おはスタのスペシャルコラボステージが行われました。

 

このステージでは、ヤマハ発動機のロボティクス事業に関わる現役エンジニアである渡邉大雅さんが登場。テレ東系列の子供向け情報バラエティ番組「おはスタ」に出演している「おはキッズ」の「りゅうせい」「とあ」の2人がステージに登場し、現役ロボットエンジニアの渡邉さんに公開インタビューを行いました。

現役のロボットエンジニアである渡邉さんは、プログラムを使った普段の仕事の内容や、大学生のころに出場した「ロボコン(ロボットコンテスト)」が、プログラミングと深くかかわるようになったきっかけであることなどを語りました。

公開インタビューの後、渡邉さんとおはキッズが、先ほど行われたロボット競技で対決するスペシャルマッチが開催。渡邉さんはオリジナルのロボットを持参。「おはキッズ」は、ロボット競技の競技開発者でもある額田さんが作ったロボットを使い、実際に対決することになりました。

試合では、両チームともなかなかステージのポケットにブロックを落とすことができず、こう着状態に。結局、ポイントにつながったのは、「おはキッズ」チームがサイドポケットに落としたブロック1個だけでした。

現役ロボットエンジニアや競技開発者が作ったロボットでも、プログラムの調整がしっかり行われていなければ、ポイントを獲得するのはとっても難しいこと。出場していた小学生プログラマーたちが、どれだけ高度なプログラムを組み上げているのかが、はっきりと分かる結果になりました。

 

試合後の渡邉さんは「選手たちがどれだけスゴイことをしているかが伝わったら、私は満足です」と笑顔で語りました。

「ゲーム開発競技」では各チームの選手たちが
チームミーティング&プログラミングで
完全オリジナルのゲームを開発!!

決勝大会の第2種目は、ゲーム開発競技「ゼログラハッカソン」。全世界で使われているビジュアルプログラミング言語「Scratch」をベースにした、複数人での同時編集が可能なプログラミングツール「Progummy(プログミー)」を使って、各チームの選手たちがオリジナルのゲーム製作に取り組みます。

 

制限時間は「作戦タイム」の10分と、「ゲーム開発」の30分の計40分間。限られた時間内でゲームを完成させ、その出来栄えを競うという、「ハッカソン」形式の競技となります。

「ハッカソン」とは、プログラミングに取り組む言葉「ハック(hack)」と「マラソン」を組み合わせた、IT業界で生まれた造語。プログラマーやWEBデザイナーなどシステム開発に携わる複数人がチームを組み、プログラミングのアイディアや制作物の優劣を競い合う形式。それを小学生の選手たちが、わずか40分という短い時間で行うのが「ゼログラハッカソン」なのです。

 

今回の競技では、指定されたスプライト(素材)をゲームの中で使うルールを新設。用意されたスプライトはMotorcycle(スクーター)、Baseball(野球のボール)、Bananas(バナナ)、Dragon(ドラゴン)の4つ。

使い方は自由で、自分のキャラクターにしても敵キャラクターにしてもOKというもので、選手たちには自由な発想が求められます。競技の直前、各チームがどのスプライトを使うのかを抽選で決めてから「ゼログラハッカソン」がスタートしました。各チームに割り当てられたスプライトは以下の通りです。

TEAM F(e)ast:Motorcycle(スクーター)
チーム風林火山:Baseball(野球のボール)
チームデジタルバナナ:Bananas(バナナ)
Blue Nexus:Dragon(ドラゴン)

 

競技は10分間の「作戦タイム」から始まりました。選手たちはアイディアを出し合い、メモを取りながら熱い議論を展開。それぞれが持っているイメージの共有と役割分担を行いました。

解説を務めた競技開発者のCA Tech kidsの松倉健悟さんは、「共同開発なので、チーム内でよく話し合い、何を作るのかを明確にしていくのが大事。選手たちはそれが出来ているのがすごい」と語っていました。

 

「作戦タイム」終了後、すぐに「ゲーム開発」がスタート。選手たちはチームでコミュニケーションを取りながらプログラミングをおこない、その様子が会場のスクリーンに映し出されました。ここではゲームを開発するだけなく、ゲームが正しく動くかどうかをチェックする、「デバッグ作業」も重要となります。各チームの選手たちはそうした作業を30分間という短い時間で、効率よく進めていきます。

あっという間に30分の開発タイムが終了し、いよいよ選手たちが完成させたゲームの発表です。各チームの代表選手がそれぞれステージに上がり、作り上げたゲームのプレゼンテーションを行いました。

 

オリジナリティあふれるゲームが次々に完成!
そのクオリティに解説&審査員から驚きの声が!!

チーム風林火山 開発:サルカニ合戦ゲーム
指定オブジェクト:Baseball(野球のボール)
プレゼンテーション:岡島宏之介選手

チーム風林火山が開発したのは、カニのキャラクターを操作して、野球のボールを打ってくる野球選手のサルを倒すという、ユニークな設定のゲーム。野球のボールに混ざってときどき落ちてくるリンゴを拾いながら、敵を攻撃するというアクション性が、スリリングな要素を加えていました。

解説の松倉さんは、ボールが不規則に飛んでくる点に注目。どういうプログラムを組んだのかという質問に、岡島選手は乱数を使ったものだと解説。また、難易度を調整して、何回も遊んでもらえるように作ったと答えました。
「開発でいちばん大変だったところは?」という質問には、最初の導入画面のデザインや操作のやりやすさに力を入れたと答えていました。

 

TEAM F(e)ast 開発:暴走スクーター取り締まりゲーム
指定オブジェクト:Motorcycle(スクーター)
プレゼンテーション:高塚慶太選手

TEAM F(e)astが開発したのは、夜の街の道路を走る車やスクーターの中から、猛スピードで走り抜けている暴走スクーターを見つけ、それをサーチライトで照らして捕まえるという、コンセプチュアルなゲーム。サーチライトで照らすというゲーム性や、夜の街が舞台というゲーム内容に合ったグラフィックデザインなどが目を引く、素晴らしい作品でした。

解説の松倉さんは、サーチライトの赤い丸を半透明にして、ライトっぽさを表現したことに注目。このこだわりや世界観の表現、ゲームデザインの発想に賞賛の声をあげました。
高塚選手は「最初はバグが多くて大変だったけど、ちょっとずつ直して、ゲームバランスも調整しました」と、開発過程で苦労した点を解説しました。

 

チームデジタルバナナ 開発:サルの逆襲! さるかに合戦FEVER
指定オブジェクト:Bananas(バナナ)
プレゼンテーション:加茂惇裕選手

チームデジタルバナナが開発したのは、チーム風林火山とモチーフの重なる、さるかに合戦をテーマにしたゲーム。さるかに合戦で負けたサルを操作して、カニに逆襲をするという設定で、飛んでくるバナナをキャッチし、それを投げ返してカニにダメージを与えて倒すという内容でした。ただ、何カ所かバグが残ってしまっていて、バナナの飛ばし方などが思った通りに表現できなかったと、加茂選手は解説しました。

解説の松倉さんはスタート画面で「START」の文字にカーソルを置くと、文字が少し大きくなる演出に注目。30分という短い開発時間の中で、細かい動きをしっかり入れてくるこだわりを「オシャレ」と高評価しました。

審査員の星野健一さんは、ゲームに登場する光るバナナを「ゲーミングバナナ」と表現するなどの遊び心が面白いと、賞賛の声をあげました。

 

Blue Nexus 開発:ドラゴンから炎を避けろ!!
指定オブジェクト:Dragon(ドラゴン)
プレゼンテーション:新宅陽馬選手

Blue Nexusが開発したのは、操作キャラの少年を動かしてドラゴンが吐いてくる炎を回避する弾幕系のゲーム。普通に遊んでいたらかわせないほど大量の炎が飛んでくるが、炎の動きがあらかじめ表示されるので、先読みして回避することが可能になります。ドラゴンの激しい攻撃を回避しまくる楽しさが味わえる、スリリングなゲームでした。

解説の松倉さんも赤い線を使った炎攻撃に着目。炎攻撃の表現だけでなく、ランダム性なども高く評価していました。また、キャラが炎に当たったときに、色が白く反転する演出にも注目。新宅選手はキャラクターの明るさの数値を100にすることで見た目を白くしたと語り、松倉さんもそのプログラミング処理に驚きの声をあげていました。
スペシャル審査員の池澤さんも、独自性がすごいゲームだと評価しました。
競技終了直後に各チームの選手たちへインタビューが行われ、それぞれが戦いの感想を語ってくれました。

 

チームデジタルバナナ:加茂惇裕選手
「全力は出し切れたので、結果を見るだけです」

チームデジタルバナナ:松村洸希選手
「バグへの対応で焦ってしまい、実力を出せなかったのが悔しいです」

Blue Nexus:新宅陽馬選手
「まだまだできることがあったけど、疲れました」

チーム風林火山:岡島宏之介選手
「Scratchの機能を活かしたゲームが作れました」

TEAM F(e)ast:川野煌真選手
「みんなが本当にがんばってできたと思います」

TEAM F(e)ast:高塚慶太選手
「全力を出し切れたし、がんばれたと思うので結果を待つのみです」

TEAM F(e)ast:山河新選手
「ロボットが大成功だったので、ゲームでも1位を取れたらいいなと思います」

 

ゲーム開発競技「ゼログラハッカソン」の結果

各チームが作り上げたゲームは、競技開発者の松倉さんと審査員によってテクノロジー面とゲームデザイン面で評価されました。審査の結界は以下の通りです。

1位:TEAM F(e)ast 48ポイント
2位:チーム風林火山 36ポイント
2位:Blue Nexus 36ポイント
4位:チームデジタルバナナ 29ポイント

見事優勝に輝いたのは、TEAM F(e)ast。暴走スクーターをサーチライトで照らすというアイディアが、特に高く評価されたポイントでした。素晴らしかったです。

同率で2位になったのは、同点でチーム風林火山とBlue Nexus。どちらのチームのゲームも、その完成度の高さが光りました。

4位はチームデジタルバナナ。ゲームとしての出来はよかったものの、バグが残ってしまった点が減点につながってしまいました。

関東ブロック代表:TEAM F(e)astが
両競技を制する完全優勝! 山河新選手は優勝、
Cygames賞、ヤマハ発動機賞の三冠達成!!

ふたつの競技を通した総合ポイントでトップに立ったのは、関東エリア代表のTEAM F(e)ast。ロボット競技「スクランブルバトル」とゲーム開発競技「ゼログラハッカソン」の両方を制し、完全優勝を成し遂げました。TEAM F(e)astの高塚慶太選手は「支えてくれた親に感謝したいです」と喜びを語りました。

 

準優勝に輝いたのは、チーム風林火山。ロボット競技とゲーム開発競技の両方で2位に食い込み、総合順位でも2位に入りました。チーム風林火山の岡島宏之介選手は「1位になれなかったのは少し悔しいですが、やれるだけやりきったという気持ちでいっぱいです」と語りました。

 

そして、3位はBlue Nexus、4位はチームデジタルバナナという結果となりました。

 

続いて発表されたCygames賞は、ゲーム開発競技「ゼログラハッカソン」でバランスがよく驚きのあるゲームを作り上げたTEAM F(e)astが受賞。

 

ヤマハ発動機賞には、ロボット競技「スクランブルバトル」で素晴らしい戦略と判断力を見せた、TEAM F(e)astの山河新選手が選ばれました。山河選手はチーム優勝とCygames賞を合わせたトリプル受賞となります。山河選手はステージで「もう何もしゃべれない。怖くなってきちゃった」とはにかみながら、驚きと喜びを語りました。

 

最後に解説者陣やスペシャル審査員の池澤あやかさん、応援スペシャルサポーターの「東京ホテイソン」が大会の感想を語りました。それぞれが各選手の小学生とは思えないレベルの高さや、好きなことをがんばるという姿勢を称え、大会は素晴らしい盛り上がりの中で終了しました。

ゼロワングランドスラムの公式 YouTube チャンネルでは、決勝大会当日の様子をフルバージョンにてアーカイブ配信中。ぜひ小学生プログラマーが繰り広げる熱き戦いをご覧ください。

2024年度大会
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