小中学生に人気のクリエイター ミラクルぐっちさんにインタビュー/現代の子どもたちの創造性とゼロワングランドスラムの魅力

ゼロワングランドスラムの2023年度大会でも、大会アンバサダーとして熱戦を盛り上げてくれたミラクルぐっちさん。ゲーム実況やアニメ制作などで、小中学生に人気のクリエイターであるぐっちさんに、子どもたちの創造性について感じていることや、ゼロワングランドスラムの魅力についてお話を伺いました。

子どもたちの吸収のスピードが爆発的にアップしている

―ぐっちさんがコンテンツを発信するうえで、子どもたちの興味・関心をキャッチアップしたり、イベントなどで実際に子どもたちに会ったりする中で、いまの子どもたちに対して、どのような印象を持っていますか?

「インターネットがあることによって、新しいものを見つけてそれを吸収するスピードは、僕が子どものときに比べて、すごく速くなっているなと感じます。しかも、流れてくるもの、すでにあるものをキャッチするという感覚ではなく、自分で見つけるということができる。それも大きな違いですね」

―それはどんどん変化している印象ですか?

「そうですね。ここ近年ではさらに、YouTubeなどのコンテンツが爆発的に増えたことで、子どもの興味も一極集中というより、本当に好きなコンテンツを選んでいる印象です。自分のカラーに合ったものを吟味しているというか」

―確かに。好きなものを見つけやすい時代なのかもしれません。

「そうですね。今は子どもが見つけてきたものを親に教えるというのが当たり前ですよね。親が子どもに何かを与えるのが常だったひと昔前とは、逆転の現象が起きている。これは改めて考えると面白いなと思います」

子どもたちに寄り添いながら、世代を問わず子どもが面白いと思えるコンテンツを

―実際にコンテンツづくりにおいて、どんな感覚で臨んでいますか?

「何が受け入れられるのか、毎回子どもたちに面接を受けているような感覚で配信しています。大事にしているのは、世代を問わず、子どもが面白いと思えるものを大事にしているところですね。先日、僕の親戚の5歳くらいの子が僕の動画を見てゲラゲラ笑っていたんですが、内容は、僕が子どもの頃も面白いと思っていたこととそう変わらないんです。ある種の普遍的な面白さがにじみ出て、今の世代にも受け渡しできたらいいなと思っていますね。」

コロツアー会場で見た、子どもの興味の可能性

コロツアー2024 ゼロワングランドスラムのブースの様子

―この夏は、「月刊コロコロコミック」(小学館)が主催するイベント「コロツアー」において、ゼロワングランドスラムとのコラボで、Scratchで、ぐっちさんのコンテンツでおなじみのキャラクター「ぐち男」を動かすという企画も行いました。実際に子どもたちの反応はどうでしたか?

「会場には、楽しそうなゲームやホビーの体験ブースがたくさんあって。でも、ゲームの試遊の列に並んでいた女の子が、ゼログラのブースのScratch画面を発見して、列を離れて、こちらに来てくれたのが印象的でしたね。

プログラミングって、どこかとっつきにくさのようなものもあるかもしれないですが、工夫次第で、いくらでも子どもたちを惹きつけられるという希望を感じました。

プログラミングはごく一部の子どものものではなく、興味を持ってもらえさえすれば、何か形にできる時代になっているということを、保護者の方にもそばで見てもらえる、いい機会になったのではないでしょうか」

―そうやって、少しだけ興味をもった子どもたちが、自分からプログラミングに取り組むようになるには、どうしたらよいでしょうか。

「僕が動画配信を始めたころからずっと思っていることとしては、『自分もやってみたい』と思わせることが正解なのかな、と。

マインクラフトの動画でも実写動画でも、これを見た後に子どもたちが『自分もやってみたい』と思うかどうか、ということを意識して作っています。

なので、保護者の方には負担になってしまうかもしれませんが、子どもたちが興味をもって『やってみたい』と言ったことには付き合う時間を設けてほしいです。家族との時間にもつながるのではないでしょうか」

小さなチャレンジを積み重ねることが大事
子どもたちの挑戦の場としてのゼロワングランドスラム

2023年度大会ではアンバサダーとして大会を盛り上げたぐっちさん

―ちなみに、初めてゼロワングランドスラムをご覧になったときの印象はいかがでしたか?

「その時には僕もプログラミングを独学で勉強してゲームアプリをリリースしたりもしていたんですが、子どもたちがこんなにもプログラミングに親しんでいて、深く理解していて、自分でプログラムを組めるんだ、ということに素直に驚きましたね」

―大会としては、レベルの高いところを目指してほしいという以外にも、多くの子どもたちが「自分もやってみたい」と広くチャレンジする場にしたいという想いがあります。

「大会にエントリーするということ自体に、高いハードルを感じるお子さんもいるとは思いますが、僕は、小さいチャレンジを積み重ねた人間こそ最強になれるんじゃないかと思っていて。チャレンジすることに慣れた人は、自分でどんどん新しいことをしていくことが習慣になるし、たくさんのチャンスに恵まれるからです。

そういったチャレンジを、子どものうちから積み重ねることは大切。ゼログラは、WEB予選なら全国どこからでも参加できるし、しかも無料でエントリーできるという、チャレンジしやすい条件も整っているので、プログラミングに興味があるならゼログラに参加することからスタートするというのもいいですよね」

―ぜひ多くの子どもたちに参加してほしいですね。最後に、2024年度大会に参加される子どもたちにメッセージをお願いします。

「去年の大会でも、僕から見ても『こんな視点があるんや!』と驚かされることばかりでした。今年の大会でも、まずは選手たちが楽しみながら、僕たちをたくさん驚かせてほしいです」

ミラクルぐっちさん プロフィール

YouTubeチャンネル「ぐっちの部屋」(登録者150万人、総視聴回数30億回再生)を運営しているYouTuber。
個人でゲームをリリースし、アニメ動画やイベント出演など幅広く活動している。

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